2023年10月31日
このたび、モノづくり日本会議と日刊工業新聞社が主催する2023年”超”モノづくり部品大賞におきまして、最高位である「大賞」を受賞させて頂きました。
<受賞製品>
「一体造形誘導加熱コイル(AMコイル®)」
<商品概要>
高周波焼入れなどに使用される誘導加熱用コイルを、CAE解析を活用した設計と3Dプリンタを利用した一体造形による誘導加熱コイル(AMコイル®)として開発・実用化したものです。
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外径定置焼入コイル
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内面焼入コイル
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平面焼入コイル
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シングルショット焼入コイル
<商品特色>
一般的に誘導加熱コイルは、熟練を要する設計と機械加工した銅部品を「ろう付け」で接合する作業下で製作する物であり設計・製作の期間を要する物であると同時に、作業者の育成にも大変な時間と労力を要します。AMコイル®は、設計部分でCAE解析を活用し、製作部分で3Dプリンタを利用する事で、製作工程を短縮するとともに、耐久性の向上とデータ化による再現性の向上を飛躍的に伸ばす事を実証する事ができました。また、自由設計によって、より高効率なコイルの製作を実現しました。
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AMコイルの内部:つなぎ目は無い
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同定されたコイル形状を3D-CAD化
<商品性能>
①コイル品質(寿命)の安定向上 | 従来のろう付けコイルの寿命と比較して数倍の寿命を実現 |
②コイル製作期間の短縮 |
ろう付けコイルでは通常1か月~3か月の製作期間であったコイル製作をデータ処理後9日間での製作を実現 |
③コイル最適設計 |
設計の自由度が格段に向上し機械加工をする必要が無くなる事から思いのままの設計が可能になる |
④CAEとの組合せ(トポロジー最適化の活用) |
コイル設計後そのコイル形状で熱処置仕様が満足できるものであるかシミュレーションを実施している。またトポロジー最適化を用いて製品形状、熱処理仕様をインプットし3Dプリンタで造形実施しコイル製作でのトポロジー最適化の実用化を検証 |